中国標準化の歴史と管理体制
中国標準化管理体制の沿革
中国では、これまでに下表のような過程を経て、標準化を進めてきています。
年 | できごと |
---|---|
1965年 | 全国の標準化業務の管理責任を負う、標準局が発足。 |
1972年 | 国家標準計量局が発足。 |
1978年 | 国家標準総局が発足。 |
1982年 | 国家標準総局から国家標準局へ改名。 |
1988年 | 国家技術監督局が発足。全国の標準化、計量、品質、法執行の監督業務の責任を負う。 中華人民共和国標準化法を制定。基本的な標準体系を確立。 |
1998年 | 国家技術監督局から国家質量技術監督局へ改名。全国の標準化、計量、品質、認証、法執行の監督業務の責任を負う。 |
2001年 | 国家質量監督検験検疫総局(AQSIQ)が発足、中国国家標準化管理委員会(SAC)を立ち上げる。 |
2010年 | 中国国家標準化管理委員会、標準信息中心(標準情報センター)を設立。 |
2017年 | 中華人民共和国標準化法を改正。標準体系の抜本的見直しを実施。 |
中国標準化の管理体制
現在、中国における標準化は、下記のような機関によって、管理・推進されています。

中国国家標準化管理委員会(SAC)の主な役割
中国で標準化活動の総監督的立場にあたるのが、中国国家標準化管理委員会(SAC)です。 以下に、その主な役割をご紹介します。
- 標準化法律・法規の起草、改定の参加、方針・政策の立案、規則の管理、関連制度の制定、法律法規と規則制度の実施を組織。
- 標準化事業発展計画の制定、国家標準の制定・改訂計画の組織、調整、編纂。
- 国家標準制定、改訂業務の組織、国家標準の統一審査、承認、付番、公布の責任を負う。
- 国家標準の制定・改訂経費と標準研究、標準化特別経費の統一管理。
- 標準化科技業務および関連する宣伝、教育、研修業務の管理と指導。
- 全国標準化技術委員会(TC)の関連業務の調整と管理の責任を負う。
- 業界、地方標準化業務の調整と指導。業界標準と地方標準の登録業務の責任を負う。
- 中国代表としてISO、IECと他の国や地域の標準化組織に参加し、ISO、IEC中国国家委員会の業務を組織する責任を負う。