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目次
国家標準の改定タイミングは？
改定をするかどうかの検討タイミングは、5年毎が基本となっております。
検討の結果、有効存続する場合もあれば、改訂に向けて動き出す場合もございます。
強制国家標準と推奨標準（GB/T、業界、団体、企業等）との関係性は？
強制国家標準は、改正中国標準化法に規定されているとおり、「人の健康と生命、財産の安全、国家の安全、生態環境の安全の保障、および経済社会管理の基本的必要を満たす技術要件」を満たすために制定され、個別具体的な製品の仕様等については、推奨標準（GB/T、業界、団体、企業等）に委ねる傾向があります。ただし、食品関係については、強制国家標準で細かい規定がなされています。
推奨標準（GB/T、業界、団体、企業等）は準拠する必要はあるか？
準拠することで、中国市場の消費者に対して、自社製品の品質確保を訴求し競争力を確保することができます。
また、中央もしくは地方政府が実施している製品抜き取り検査の実施規則／細則中には、強制のGB規格だけでなく、推奨の標準（GB/T、業界標準など）が依拠標準として記載されている場合がございますので、推奨標準であっても準拠する必要がございます。
団体標準が制定された背景は？
団体標準は、学会、協会、商会、連合会等の民間の社会団体が、市場およびイノベーションの
需要を満たすために制定する標準となります。
制定に長い時間が要する国家標準ではなく、民間のノウハウや知見を活用し、事前に行政許認可を
得る必要がなく迅速に対応できる団体標準を制定・活用することで、変化が著しい市場および
イノベーション需要を満たそうという背景があります。
企業標準を制定する必要はあるのか？
「企業標準化促進弁法」（2023.8.31公布）には、「国家は企業標準の自己宣言公開および
監督制度を実施する。企業は、提供する製品やサービスに適用する強制標準、推奨標準、団体標準、
または企業標準のコードと標準名を公開する必要がある」
との規定があります。自社で企業標準を制定するか、自社製品が準拠すべきGB/Tやその他標準
（業界標準、団体標準）を確認、選択、宣言する必要がございます。
自社製品の適用標準等を公開しない場合、ペナルティはあるか？
「企業標準化促進弁法」（2023.8.31公布）には、「企業が自社の製品とサービスの実施標準を
公開しない場合、県級以上の人民政府標準化行政主管部門は期限付きで是正を命じるものとする。
期限内に是正を行わない者は企業標準情報公共サービスプラットフォームに公表され、違反行為は
企業信用記録に記載される」
との規定があり、ペナルティが科される模様です。
ただ、運用が始まったばかりですので、実際の運用において、どのようなペナルティが科されて
いくかどうかは、今後、注視していく必要があります。
自社製品に関する適合規格候補の抽出～CCSコードの活用～
中国には、標準規格の対象分野による分類として、中国標準文献分類／Chinese Classification for Standards（CCS）といわれる、独自の標準分類（1,600超）が存在します。
中国の国家標準規格には、原則、個々の規格に対して、当該規格を分類するコードとして、ICS（*）と併せて、このCCSコードが割り当てられています。
（*）ICS：ISOによって作成された国際的な規格の分類コード
CCSコードは、英字一桁の分野記号 と、数字二桁の中文類 で構成されています。
（例）T（车辆／車）＞ T47（新能源汽车及其他类型汽车／新エネルギー自動車及び他の種類の自動車）
たとえば、“新エネルギー自動車”に関する関連規格を抽出する際には、以下の手順で検索し、確認することができます。
①中国政府機関が管理する、規格タイトルデータベースの検索サイト「全国標準情報公共サービスプラットフォーム」（サイト運営：国家市場監督管理総局 国家標準化管理委員会）にアクセスします。
②メニュー＞詳細検索より、CCSコード：T47を検索条件として指定し、検索します。
③マッチした現行規格が一覧形式で表示されます。
